エゾシカ捕獲のための
囲(かこ)いワナの研修に
遠軽に行ってきました。
![](https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/o0480036014087505155.jpg)
実際に捕獲に活用している
小型の囲いワナ。
通常、囲いワナというのは
大型のものが多く、一度、設置すると
1シーズン移動できないくらいです。
この小型の囲いワナの利点は、
解体・設置しやすい。
解体すればハイエース1台に収まる。
という移動性に優れてます。
入念に生息調査はしますが、
ワナを設置した箇所にシカが来ない場合、
小型 囲いワナですと再度、移動して
設置することができます。
設置後は、シカを誘い出すために、
ワナの周辺にふんだんにエサを巻きます。
![](https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/o0480036014087505162.jpg)
ここに来ればエサがあることを
シカに覚えてもらうためです。
巻くエサが少ないと、
シカ達がエサの取り合いで争ってしまい
チカラの強いシカしか食べることができず。
ここに来ればエサがあることを
他のシカ達が学習してくれません。
なので、エサはケチらないで
ふんだんに巻きます。
シカは夜間に食べに来ることが多いので
暗視カメラや足跡で
ワナの周辺に慣れているかどうか確認します。
次第にワナの中にもエサを巻き、
少しずつワナの中にも入ってもらい
「ワナの中は、安全」であると
シカに認識してもらいます。
![](https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/o0480036014087505171.jpg)
これらの工程を
1週間から1ヶ月かけて
シカに徐々にワナに慣れてもらい
5頭前後が入るようになったのを
見計らって、入り口を閉めて捕獲します。
![](https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/o0480034414087505177.jpg)
シカは非常に警戒心が強いため、
じっくり時間をかけて、
警戒心を解かなければなりません。
ちなみに、研修当日は
50人以上の参加者がいました。
![](https://www.kitanihonsyoudoku.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/o0480036014087505184.jpg)
これだけ人が集まると、
周辺に人のニオイが付いてしまい
シカが警戒すると思うのですが、
冬場はエサがないので
恐らく、多少警戒しても、
空腹には耐え切れないのだと思います。