昨日のブログにて

 

 

 

「保存運動の論理と帰結」を拝聴して 

 

 

堀川教授の

「町並み保存運動の論理と帰結」の

講演のことを書きましたが

 

今日はその続き。

 

 

 

そもそも、なぜ

「小樽運河を保存するのか?」って

お話の中で

 

 

 

 

堀川教授は

こう述べてました。

 

 

 

不要になった運河を

行政としては

埋め立てて道路を作りたいという主張。

 

 

 

 

 

 

それに対して

運河保存運動の皆さんとしては

 

 

 

不要だからと言っても

子どもの頃、そこで遊んだという

まちの人の思い出があり

 

 

 

これからの小樽運河は

思い出を共有しあえる

場にしてほしいという考え

 

 

 

そんなお話を聴いて

 

 

 

物(建物)には、思い出が

タグ付けされているってことを

再確認させられました。

 

 

 

適切な例えか

どうか分かりませんが、

 

 

 

うちの会社でも

不要な物は徹底的に捨てようと

 

 

 

ありとあらゆるものを

捨てまくりました。

 

 

 

でも。社長から

「これだけは捨てるなよ!」と

念を押されていたのが

 

 

 

辞書

 

 

 

 

 

 

こんなの全く使わないでしょ!

捨ててもいいでしょ!って

思ってました。

 

 

 

が、

 

 

 

どうしても社長は

捨てたく無いのです。

 

 

 

それは、昔。

 

 

 

全く読みもしない

辞典なのにも関わらず

 

 

 

高い高いお金を出して

苦労して買ったという思い出があるからと

推察できるわけで。。。

 

 

 

これで

僕が捨ててしまったら

 

 

 

やっぱり騙されて、不要な物を

無理やり買わされたんだ!と

社長が思ってしまうのです。

 

 

 

ここでも物には思い出が

タグ付けされてます。

 

 

 

まぁ。。。さんざん、

社内の物を捨てまくったので

僕も妥協して

辞典くらい保存しておこうと思いました。

 

 

 

何でも捨てれば良いってもんじゃない

人の想いが強ければ

全く使わない辞典も保存の価値はある

 

 

 

という意味を込めて

 

 

 

 

 

 

現在では

社長のセリフも付けて

保存しています。

 

 

 

 

 

 

外部から

誰かが見学に来た際には

 

 

 

社長が捨てるのを反対していた話とか

辞典を保存するようになった経緯を話します。

 

 

 




すると、見学に来てくださった方は

写真を撮っていくのです(笑)




自分の会社のことしか知らないので

こんな例え方しか知りませんが、




たかが辞典といえども

ここまで、「想い」と「物語」があれば

保存する価値はあります。




小樽運河も大先輩の

「想い」と「物語」で

ここまでの遺産になったのですね。




ではでは、また!